ThinkPad X100e ハードウェアレビュー

借用機が黒でなかったのが残念。


お借りしているThinkPad X100eを少し使ってみました。そこでレビューさせていただきます。まぁスペックなどはあちこちで語られていると思うので個人的雑感といった方が正しいでしょうけど。

横に置いたのはモバイル用PCのAcer Aspire One(AOA-150)です。

ThinkPad X100eが大きく見えますが、Aspire Oneが小さいだけです(笑)

ThinkPadシリーズという事でまず気になるのがキーボードとトラックポイント。

パッと見てわかるのがキートップの形状とレイアウト。キーボードレイアウトは従来のXシリーズで採用されていた7段から6段に変更になりました。個人的にはi1124で6段キーボードに慣れているので個人的には違和感は感じませんでした。

キートップは最近採用が多いアイソレーションキーボードです。見た目は違和感が有りますけど打鍵してみると悪くは有りません。仕事場でX61を使用していしたがそれに比べて微妙に違う気はしますが、がっしりとしていて許せるレベルだと思います。

ちなみにブロガーミーティングで聞いた時にはバスタブ構造はとっているけど水抜きドレーンとかが省略されているので、水が入ったときは注意がいるそうです。

個人的に気になったポイントは「Insert」「Delete」キーの位置。

私としてBackspaceの上にDeleteキーを置いて欲しかったです。

トラックポイントは使った限りX61と何も変わりがないように感じました。実際にはわずか0.4mmですが低い位置に取り付けられています。ですので液晶とトラックポイントが干渉する事はないです。またキーの打鍵にも影響はありません。キャップは従来のトラックポイント用のキャップが利用できるようです。ちなみにi1124のキャップを刺してみましたが大丈夫でした。自己責任でなら使用できそうです。

あと使っていて不満に思ったのはタッチバッドの大きさとボタン。私の打鍵姿勢は少し親指のしたが下がり気味なのでたまにタッチパッド下部のボタンに触れてしまうのです。もう少しここは改善して欲しいなぁ。

個人的にはThinkPadにはタッチパッドは要らないと思っていますが、ブロガーミーティングで聞いたところ、企業で導入する際に入札要件で必要になる事や初めてパソコンを買う人がタッチパッドが無いと買ってくれない事が有るので搭載しているそうです。

画面の品質は特に違和感が有りません。LEDバックライトですが大きなムラもなく充分に明るいです。あとノングレア液晶なので目に優しい感じですね。というか個人的には光沢液晶は大嫌いです。画素数も1366×768ドットと広めでCULVノートとしては標準的。でもネットブックを使う時に感じる画面の狭さが無くて、モバイルで使うにはちょうどよいですね。

筐体そのものは少しプラスチッキーで安っぽく感じます。これは多分に色のせいも有るかもしれません。ただ昔のs30ピアノブラックや梨地仕上げの天板からみるとコストダウンの影響が見て取れます。でも剛性等は悪くは感じませんでした。作りの悪さは感じません。このへんは低価格ネットブックとは一線を隔すところです。

あと天板は強度確保のために微妙なRを描いているのですが、よく見ないとわかりません。触ってみたり定規を置いてみるとわかりますが、かばんへの収納時などにも影響がなくほぼ従来のスクエアな感じは保たれています。

あと液晶パネルを閉めた時にラッチ(ツメ)で止める構造にはなっていません。収納時などに勝手に開く事はありませんがこの辺りもコストダウンの影響ですね。ラッチが無いせいかパネルをあける時に少し戸惑います。ついタッチパッドのボタン部分が黒いのでここに指をかけてしまいました。実は、写真のように右側に指をかける出っ張りが有るのですがちょっと開けにくいです。

液晶パネルを閉めた時にもThinkPadの名前はしっかりと主張しています。ロゴの赤が鮮やかですがLEDなどは入っていません。

動作音ですがさほどうるさくはないです。夜中に作業していてもファンの音が気になる事は有りませんでした。あまり負荷をかけた作業はしていませんが轟音が鳴る事はなかったです。ただ排気口当たりの空気が結構ぬるくなる感じでデスクマットが暖かくはなっていました。

ちなみに排気口は左側の奥に有ります。USB機器を接続した時にケーブルが出るような機器だと排気と干渉するかもしれません。

電池の持ちですが6cellバッテリで、ちゃんと計測していませんが無線LANでWEBブラウズしても3時間程では特にアラートも出ませんでした。充電には2時間より少し時間がかかりました。まぁこの辺は作業負荷の他に個体差や電池のエイジング、そもそも貸出機が製品ロットなのか試作ロットなのかわからないので何とも言えないです。そのうちどっかのサイトで計測されるでしょう(他人任せw)

ちなみにACアダプタの差し込み口はキーボードから向かって右側奥。

左側奥には外部ディスプレイ用のポートが用意されています。

写真で見てわかるように底面がフラットでバッテリが底面に干渉しないようになっています。個人的にはi1124などであった、バッテリが足になって本体が手前に傾くようになってキーボードに角度がつけられるようになるとウレシイですね。9Cellバッテリとかでやってくれないかな。

重量感は以外と重く感じません。Aspire Oneやi1124に比べると実際には重いのですが肩にこたえるほどではありませんでした。でもカタログで1.5kgなので常時持ち歩くには気合いが要るでしょう。


個人的には多少の不満は有りますが、購入に値するスペックかなという気がします。トラックポイントが有って液晶も広くキーボードも許容範囲内。値段もネットブックよりは高いけど品質を考えれば納得。

これをオススメできるのは

  • トラックポイントがついたモバイルノート or 2ndノートが欲しい
  • 画面が広いけどそれなりに安いノートブックが欲しい
  • ネットブックのキーボードがふわふわで嫌だ
  • メーカー保証のしっかりしたノートを安く大量に導入したい

という感じですかね。

決して万人受けするマシンでは有りませんが、値段以上に物はしっかりしています。もちろん今までThinkPadを使ってきた方でもX200には劣りますが納得できると思います。

このコストパフォーマンスなら、私は店頭に並んだら買ってしまいそうです。